月に見染められて

向こうの方に5人、男が立っていた。
そして、近づいてくる。

さすがに逃げた所で…か。

とりあえず男達と間合いをつめ、話し始める。

私は見たことのない男…だと思っていたが1人だけ顔を知っているやつがいた。

そう、あの金髪男だ。

「よう、昨日ぶり。」

同じ台詞を口にした男は、何やら楽しそうにこちらを見ている。

ちっ

思わず舌打ちが混じる。

「…なんだ。」

なぜバレているか…。
フードを外していた。
くそ…油断してたか。