「‥だよねぇ‥難しいよねぇ‥。」
マユは頬杖をつくと上目使いで教室の大きな無機質な掛け時計を見上げた。
「えっ!?もう1時じゃん!!ゴメン!タケと約束あるんだ!」
マユは申し訳なさそうに手を合わす。
「そうなの?いーよ!いーよー!仲直りのデートしてきなって!」
私はにっこり笑って見せた。
「じゃあ行くねっ!ありがとっ!ナナどーする?途中まで一緒に帰る!?」
「あ!いい!私もう少しここで考えてから帰りたいからっ!」
「オッケ!じゃあまた明日ね!いつでもメールしてねっ!」
「うん!ばいばいっ!」
マユが帰ると机に突っ伏してまたもやぼんやりした。
学校の机は冷めたくて気持ちいい。
半袖のYシャツから出ている腕がひんやり。
頭の中ぐるぐる考える。
ハルト‥
ハルト‥
ハルト‥‥
───諦めた方が、
いいのかな‥。
「ん〜!わかんないっ!!」
ついつい独り言を言ってしまった時だった。
「何がわかんないんだって!?」
マユは頬杖をつくと上目使いで教室の大きな無機質な掛け時計を見上げた。
「えっ!?もう1時じゃん!!ゴメン!タケと約束あるんだ!」
マユは申し訳なさそうに手を合わす。
「そうなの?いーよ!いーよー!仲直りのデートしてきなって!」
私はにっこり笑って見せた。
「じゃあ行くねっ!ありがとっ!ナナどーする?途中まで一緒に帰る!?」
「あ!いい!私もう少しここで考えてから帰りたいからっ!」
「オッケ!じゃあまた明日ね!いつでもメールしてねっ!」
「うん!ばいばいっ!」
マユが帰ると机に突っ伏してまたもやぼんやりした。
学校の机は冷めたくて気持ちいい。
半袖のYシャツから出ている腕がひんやり。
頭の中ぐるぐる考える。
ハルト‥
ハルト‥
ハルト‥‥
───諦めた方が、
いいのかな‥。
「ん〜!わかんないっ!!」
ついつい独り言を言ってしまった時だった。
「何がわかんないんだって!?」

