タケシに浮気されたマユと
ハルトと連絡とれない私。


自棄っぱちな二人の夜遊びは結局深夜のファミレスに落ち着いた。


「もう、夏も終わるね‥‥。」

「だね‥‥。」

妙にしんみりとしてしまう会話。

氷が溶けて薄くなったドリンクバーのオレンジジュース。

ちっとも美味しくない…。

そしてただ黙々と食事をする隣のテーブルのサラリーマン。


なんだか全てがモノクロみたいに見えてくる。



きっとマユも外を眺めながら考えてるんだろうな‥‥。
タケシのこと。

ふいにこのままじゃいけない!って思った。

こんな気持ちのまま夏を終えちゃダメだよね‥? 


「ねぇ!今から2人で電話してみよっか!」


私は
マユはタケシに、
私はハルトに、
それぞれ電話することを提案した。


「え〜!マジで〜!」


そう言いつつもマユの手はバッグの中を探り始めてる。

携帯をとりだすと

「私、かけるね!」

と言って慣れた手つきで電話をかけた始めた。