それからはもう恥ずかしくなっちゃってハルトの顔が真っ直ぐ見れなかった。


「ナ〜ナ!」


ハルトが屈んで私の顔を覗き込む。


目が合う。


反らす。


もう1度ハルトを見るとまた目が合う‥‥。


ハルトは優しく笑ってた。


「もうっ!顔赤いから見ないでっ!」


子供みたいな自分が恥ずかしくて。


「そんなことないよ。」


ハルトが私の頭をくしゃくしゃと撫でる。


「もぅっ!そうやって子供扱いしてぇっ!」


ふくれるとハルトは
「かわいいよ。」
って言って真面目な顔で私を見た。



そして‥‥───。



私の瞳を見つめると


少しずつ‥


少しずつ‥


私たちの距離は狭くなって‥‥。




───口唇が重なった。




私の初めてのキスだった。



口唇が離れた後‥


ねぇ、ハルト。

ゴメンって謝ったよね。

何を謝りたかったの?

突然キスしたこと?


───それとも…


心のないキスだったから?

私は今も信じてるよ。


私の初めてのキスは愛にあふれていた、

って‥‥───。