小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜

メールが開くまでの時間も煩わしく感じながら画面を見つめる。


【疲れたぁ−!まじあちーよ!】


そうだよね。

大変だよね。


【おつかれさま!ゆっくり休んでね!】


送信。


するとすぐに携帯に着信が入った。


ハルトからだった。


嬉しい気持ちを抑えることもせず通話ボタンを押す。


『もしもしっ?』


声が裏返っちゃった。


『ナナ?おつかれー!』


ハルトの声。

電話越しだといつもより少しだけ鼻にかかった声に聞こえる。


私はこの声が好きだ。


『今日暑かったね〜!大丈夫だった?』


『ダメ!まじやべぇよ!』

笑いながら言うハルト。


なんだか幸せな気分になっちゃうよ。


さっきまで少し不安定だった心が浄化されてくみたい。


『それよりさ、遊ぼう!』


『ん?いつ?』


『これから!』


まさかの展開!


やったぁ!

嬉しい!


『うんっ!!』


私は元気良く返事をした。