小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜

怖くて目が覚めたことを後悔した。


目を覚ましたことを知られるのが怖かった。


夢の世界に戻りたかった。


知らなかったことに…

知らなかったことに…


出来るわけ…ない…。








「……んっ……」


寝てるって、そう思われていたいのに、突然入れられた痛さについ声が漏れる。


私…



今…



何、されてる…?



わかっていても信じられなくて…。


怖くて声もあげられない。

コワイ…。


イタイ…。


タスケテ…。


タスケテ、ハルト…。



私の上にかぶさる体は勢いをまし、激しく動く。



目を開けることなんて出来ない。

気付いたとバレたら何をされるの…?

もっといろんなことを要求されるかも知れない…。

絶対に逃げることは出来ないだろう…。

それなら…

それなら、気付かないフリして、ひたすら耐えるから…。

だから…

お願い…

早く、終わって…。