☆☆☆
そこまで話すとハルトは空を見上げた。
「俺、何も言えなかったよ。ナナコちゃんにかける言葉、なかった。」
「‥‥うん」
私がうなずくとハルトは再び話の続きをしてくれた。
☆☆☆
ハルトは泣き止まないナナコのそばに付き添った。
もう式も終っていた。
「‥‥ゴメンね」
うずくまって泣いていたナナコが立ち上がって言った。
「イヤ‥‥大丈夫?」
ハルトは言いながら自分も泣きそうだったと気が付いた。
泣き叫びたい。
でもナナコが目の前で泣いてくれているおかけで泣かないで送れたと思った。
ハルトとナナコは初めて2人きりで喫茶店に入った。
シュンにナナコを紹介された喫茶店だった。
シュンと来たこの喫茶店が一番ふさわしい場所に思えた。
3人でいるような気がしたから───‥‥。
そこでシュンの話をした。
明るかったシュン。
サッカーバカだったシュン。
初めて知る甘えん坊だったシュン───。
そこまで話すとハルトは空を見上げた。
「俺、何も言えなかったよ。ナナコちゃんにかける言葉、なかった。」
「‥‥うん」
私がうなずくとハルトは再び話の続きをしてくれた。
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ハルトは泣き止まないナナコのそばに付き添った。
もう式も終っていた。
「‥‥ゴメンね」
うずくまって泣いていたナナコが立ち上がって言った。
「イヤ‥‥大丈夫?」
ハルトは言いながら自分も泣きそうだったと気が付いた。
泣き叫びたい。
でもナナコが目の前で泣いてくれているおかけで泣かないで送れたと思った。
ハルトとナナコは初めて2人きりで喫茶店に入った。
シュンにナナコを紹介された喫茶店だった。
シュンと来たこの喫茶店が一番ふさわしい場所に思えた。
3人でいるような気がしたから───‥‥。
そこでシュンの話をした。
明るかったシュン。
サッカーバカだったシュン。
初めて知る甘えん坊だったシュン───。

