でも私が気を遣わないようにわざとあっちから頼まれたなんて言ったんだと思う。


そんなマユの気持ちが身にしみた。
嬉しかった。

こんなに想ってくれる親友なんて他にいないよ…。

マユ…ヤヨ…。

2人とも私を受け止めてくれたよね。


でも…こんなに想ってくれてる親友なのに、私はどうしてもすべてを話すことが出来なかった…。




―――ハルトとの別れ。


その次の朝、家に帰った私はもちろんひどくお母さんに叱られた。


でもそのお説教を聞く余裕も、
そして口答えする気力さえなかった。


素直にひたすら「ごめんなさい」と繰り返した。


シャワーを浴びると涙が止めどなく溢れた。

声をあげて泣きたかった。

ただただシャワーを浴び続けた。