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それは7月の初めの日曜日だった。
ハルトは久しぶりに好きな映画のDVDを見て休日を過ごしていた。
主人公が危機から脱して何回見てもホッとしてしまうそのシーンに差し掛かったとき、ハルトのケータイが震えた。
───知らない番号だった。
でも、ケータイからの着信じゃなかったし、市外局番が自分のよく知ってるものだった。
高校を卒業して上京したハルトの地元の市外局番だった。
なんとなく気になって通話ボタンを押す。
その瞬間、ハルトは耳を疑った。
『ハルトくん?私、ナナコ。』
何で俺のケータイ知ってるのか、は全然疑問を持たなかった。
───いや、疑問を持つ余裕もなかった。
次にナナコが言った言葉で時が止まったから‥‥。
『ハルトくん‥‥シュン、死んじゃったよ‥‥』
それは7月の初めの日曜日だった。
ハルトは久しぶりに好きな映画のDVDを見て休日を過ごしていた。
主人公が危機から脱して何回見てもホッとしてしまうそのシーンに差し掛かったとき、ハルトのケータイが震えた。
───知らない番号だった。
でも、ケータイからの着信じゃなかったし、市外局番が自分のよく知ってるものだった。
高校を卒業して上京したハルトの地元の市外局番だった。
なんとなく気になって通話ボタンを押す。
その瞬間、ハルトは耳を疑った。
『ハルトくん?私、ナナコ。』
何で俺のケータイ知ってるのか、は全然疑問を持たなかった。
───いや、疑問を持つ余裕もなかった。
次にナナコが言った言葉で時が止まったから‥‥。
『ハルトくん‥‥シュン、死んじゃったよ‥‥』

