ずっとサトルの恋の相談にのってきたヤヨ。

ちゃんと向き合わずにサトルと付き合ってた私をどんな思いで見てた…?

勝手にハルトを好きになってフラれて…泣く私をどんな気持ちで慰めてくれた?

サトルの気持ちに応えてと何度も私に言ってくれたヤヨ。

幸せになって、って。
よかったね、って。


…どんな気持ちで言ってくれたの…?


サッカー部のことをよく知っていたのは、リョウくんと付き合ってるからじゃなくて…サトルをずっと見ていたからだったんだね…。




辛すぎるよ。
申し訳なくて、苦しいよ。



「ごめんね…ヤヨ。本当に…ごめんね。」


あんなに泣いたのにまだ涙が出てくる。

もう許してくれないかな…?
ヤヨ…。




「…こっちこそ、ゴメン…。ほんと私何言ってんだろ…。忘れて!…っいうか私も人のこと言えないんだよね。」


「どーいうこと?」

マユが言うとヤヨは少しバツが悪そうにため息をついた。