サトルとひとつになったときに流れた涙。


自分でもわからない、その涙の理由…。


……嬉しかったんだよ、ね……?


きっと、そう。


だってそれ以外考えられないもん。


私はそう、自分に言い聞かせる。

それ以外の答えはないんだと、深く胸に刻み込もうとする。


…大好きだもん。

サトルのこと…。


私、大好きだよね…?




いっこうに話をしたがらない私にマユは面白くなさそうに「ふ〜んだ!」とスネて見せる。

ゴメンネ、マユ…。

いっぱい話したいよ。

でもね…

私、本当にどう話したらいいのか…わからないんだ。


それでもさすがマユ。
諦めません。

「次に会ったときはたっぷり聞き出してあげるから、覚悟しとけよぉ〜っ!」

と言う捨て台詞を残すと帰っていったのだった…。