「…ナナ…ホント…すげぇ好き…」


サトルの声がいつもと違う。

「…私も……」



私たちはベッドの中重なりあう。

サトルの…

サラサラの茶色い髪も、

優しい目も、

細くて力強い腕も、


いつもと同じはずなのにまるで別の人みたい…。

ドキドキがサトルに伝わっているんだろうな…。





私たちは不器用に、

ぎこちなく、

ひとつになった…。





その時、私の目からこぼれた一粒の涙。


あれは大好きなサトルとひとつになれた喜びの涙だったのかな…。


それとも……