そんなこんなでラブホテルにいる私たちだけど。

それでもクリスマスイブのラブホテルはとっても混んでいるようで、空きなんてないない。

やっと見つかったときには疲れはててた私たち。

部屋に入ったとたんに


「はぁ〜〜〜っ!」


とベッドに倒れ込んだのだった。






若い私たちはすぐに元気を取り戻し、カラオケをしてみたり部屋のあちこちを見て回ったり。

サトルは自分の財布の中身と料金の自動支払い機の表示を見比べてみたりしていてなんだかかわいかった。

「私も半分出すよ〜」って言ってるのに「いいのっ!」って言って聞かない。
ホントそういうとこガンコだな…サトル。



大きな画面のテレビをつけるとクリスマスの特別番組ばかり。
お笑い芸人が騒いでた。

私たちはこっそり持ってきた缶チューハイでパーティをする。
冷蔵庫の中を覗いた私はそのあまりの高さに驚き、飲み物を持ってきて良かったなぁとつくづく思ったのだった。