私はのそのそとベッドから抜け出すと、パジャマのままのろのろと階段を降りる。
ぼんやりした頭のまま洗面所に入ると歯ブラシを手に取る。
そして歯みがき粉のふたを開けて…
「ナナ、それは洗顔料だぞ?」
洗面台の鏡越しにオトウサンと目が合った。
「…えっ!?」
思わず声をあげると慌てて自分の両手に握りしめてるものを確認する。
訳が分からず首を捻ると振り返ってオトウサンまで確認した。
「…あら…?」
…これ…私のイソフラボン…。
私は歯ブラシに歯みがき粉ではなく、洗顔料をつけてしまっていた…。
「…ふ…ハッハッハッハ!!」
…え!?
突然オトウサンが堪えきれなくなったように笑い出した。
「ボンヤリしすぎだな、ナナは!…まさか彼氏でも出来たんじゃないだろうな…!!?」
「………」
オトウサンの笑顔。
何年ぶりに見ただろう?
あの8才の日から顔を合わせることすら殆んどなく過ごしてきたから…。
ぼんやりした頭のまま洗面所に入ると歯ブラシを手に取る。
そして歯みがき粉のふたを開けて…
「ナナ、それは洗顔料だぞ?」
洗面台の鏡越しにオトウサンと目が合った。
「…えっ!?」
思わず声をあげると慌てて自分の両手に握りしめてるものを確認する。
訳が分からず首を捻ると振り返ってオトウサンまで確認した。
「…あら…?」
…これ…私のイソフラボン…。
私は歯ブラシに歯みがき粉ではなく、洗顔料をつけてしまっていた…。
「…ふ…ハッハッハッハ!!」
…え!?
突然オトウサンが堪えきれなくなったように笑い出した。
「ボンヤリしすぎだな、ナナは!…まさか彼氏でも出来たんじゃないだろうな…!!?」
「………」
オトウサンの笑顔。
何年ぶりに見ただろう?
あの8才の日から顔を合わせることすら殆んどなく過ごしてきたから…。

