私の憧れる家庭。

それは…

お父さんがいて、

お母さんがいて、

子供たちがいて、

ただそれだけ。


そしてみんな、当たり前に笑い、当たり前にケンカして、当たり前に暮らすこと。


自分はここに必要なのかとか必要ないんじゃないかとか、そんなことを無意識に考えなくてもいい家。


無条件で“自分は愛されている”と信じるまでもなく感じていられる場所。


私はそれが欲しかった。
喉から手が出るほど、欲しかった…。




お父さんとお風呂に入ること。
食卓のおかずを取り合うこと。
平気でおならが出来ること。

…1つずつ増えていく思い出。
…そしてそこに歴史のように積み重なる家族の写真。
助け合い、喜び合い、苦しみ合い、思い合う心。



それが欲しいと心がすり切れるほどに願った。