「てゆーかー!マジびっくりだしー!!ヤヨの恋バナなんて聞いたことないもん!」

「…話すようなこともなかったからね。」
ヤヨは苦笑いをする。


「でも私もビックリだったよ〜?ヤヨ、リョウくんのこと好きだったなんてちっとも気付かなかったよ〜?」


私の言葉にヤヨが一瞬目を伏せた。
…ん…?
今のは…ナニ…?


少し微妙な空気になったのを察知してかそれとも偶然なのか、マユは明るく声を上げた。


「でもさぁ〜!これで3人共晴れて彼氏持ちだっ!トリプルデートでもしとくっ!?」


はしゃぐマユ。
トリプルって…すごいな…。
楽しいかも…なんて少しだけ乗り気になっていた私だけど…。


「それだけはカンベンしてっ!」


ヤヨが眉を下げた。


「やっぱり?」

「だよね?」

「だよー!」



3人は顔を見合わせて笑ったのだった。