【ありがとう 少し元気が出たよ】


本当に少し元気になってた。



──私にはすぐいじけるクセがあった。


誰も私のことをキライだなんて言っていないのに、
何かあるとすぐに嫌われてるんだ、
いらないんだ、
って思い込もうとした。


それはもう8年前からずっと。


そう、

かわいい妹のチカが生まれてから、ずっと。


大きくなることはあるにしろ小さくなることはない思いだった。



妹が可愛くて、

───憎かった。




♪〜♪〜♪♪♪



再びメールが鳴る。



【いえいえ。淋しくなったらいつでもメールして!】


この日から会ったことも見たこともないハルトは私の心の中の支えになっていった。



この淡い気持ちが少しずつ自分を苦しめていくことも知らずに…。