急に鳴り出したケータイに飛び上がるほど驚いた情けない俺。
なんだよ…急に鳴るなよ…。
イヤ、当たり前なんだけどよ。
いちいち“これから電話を鳴らします”なんてお知らせ機能のあるケータイなんて見たこともない。
ケータイを開くとそこにはナナコの名前…。
ナナコ―――!?
ナナコからメールなしにいきなり電話が来るのは珍しい。
いつもメールというワンクッションを置いてから電話をかけてくることが多かった。
不思議に思いつつ通話ボタンを押す。
「もしも…」
「ハルトくん!?」
もしもしも言わせてもらえないままナナコが話し出す。
「どした?慌てて。」
ただならぬ気配を感じる俺。
その耳に届いた言葉に俺は耳を疑った。
「親が…親が赤ちゃん産むな、諦めろって…!!」
ナナコの泣き声が耳に響く。
ナナコの言葉もそれに同調し俺の頭の中で響き渡る。
「…なんで…?」
「はじめから父親のいない子供を産むなんて許さないって…」
そんな……。
ナナコのお腹にいる赤ちゃんはシュンの遺した唯一の命なのに…。
なんだよ…急に鳴るなよ…。
イヤ、当たり前なんだけどよ。
いちいち“これから電話を鳴らします”なんてお知らせ機能のあるケータイなんて見たこともない。
ケータイを開くとそこにはナナコの名前…。
ナナコ―――!?
ナナコからメールなしにいきなり電話が来るのは珍しい。
いつもメールというワンクッションを置いてから電話をかけてくることが多かった。
不思議に思いつつ通話ボタンを押す。
「もしも…」
「ハルトくん!?」
もしもしも言わせてもらえないままナナコが話し出す。
「どした?慌てて。」
ただならぬ気配を感じる俺。
その耳に届いた言葉に俺は耳を疑った。
「親が…親が赤ちゃん産むな、諦めろって…!!」
ナナコの泣き声が耳に響く。
ナナコの言葉もそれに同調し俺の頭の中で響き渡る。
「…なんで…?」
「はじめから父親のいない子供を産むなんて許さないって…」
そんな……。
ナナコのお腹にいる赤ちゃんはシュンの遺した唯一の命なのに…。

