小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜

「マジでッ!?」


サトルが興奮気味にケータイを握りしめた。


あれから私たちはあちこちの教室を見て回った。


クレープ屋さんや映画上映、あと『うちの高校の芸能人ソックリさん!』なんていうクラスもあって楽しかった。

そのクラスにうちの担任の角田先生の写真もあって『にわとりにソックリ!』なんて書いてあって笑ってしまった。
確かに似てるけど…ニワトリって芸能人じゃないよね…?


そんな感じで楽しんだ学園祭ももうクライマックス。

あと数時間で私たちは後片付けの真っ最中にいるだろう。


そろそろ教室に戻る?なんて言っていたところにサトルのケータイに着信。


そして喜ぶサトルの姿。


これはやっぱり…リョウくん!


「リョウうまくいったって!」


電話を切ったサトルが嬉しそうに私に報告。


「ほんとにー?やったじゃん!」


私も嬉しくなってピースサインを作る。


本当サインは嬉しそうな顔。

まるで身体中が嬉しいって言ってるみたい。


「で…相手は誰なのぉ〜?」


そして私も…


ずっと聞きたかったことをようやく聞ける!