♪〜♪〜♪♪♪
また目を見合わせうなずくとメールを開く。
【ダレって酷いなぁ。でもちゃんと名前入れなくてゴメン!ハルトです】
───ハルト。
私はこの日、
一生忘れられない名前を知った。
優しくて温かいあなた。
この時…
ううん、初めてのメールの時からハルト、あなたは優しさにあふれてたよね。
たとえ、
私に向けた優しさじゃなくても‥‥。
「これ、間違えてるね‥‥きっと。」
私はメールを読むとつぶやいた。
マユもうなずく。
「ちゃんと間違いを教えたほうがいいよ?その“ハルト”クンと“ナナ”ちゃんのためにも。」
「うん‥‥」
そう言ってメールを打った。
───でも、
私は教えなかった。
私が“ハルト”くんの言う“ナナ”ちゃんじゃないってコト。
だって‥‥
この人なら私を救ってくれる気がしたから───。
私をこの暗闇から救い出してくれるヒーローみたいな気がしたから…。
だから私は“ナナ”ちゃんのふりをしたんだ‥‥。
【ううん。こちらこそゴメンね ナナ】
こうして私たちは始まった───。
また目を見合わせうなずくとメールを開く。
【ダレって酷いなぁ。でもちゃんと名前入れなくてゴメン!ハルトです】
───ハルト。
私はこの日、
一生忘れられない名前を知った。
優しくて温かいあなた。
この時…
ううん、初めてのメールの時からハルト、あなたは優しさにあふれてたよね。
たとえ、
私に向けた優しさじゃなくても‥‥。
「これ、間違えてるね‥‥きっと。」
私はメールを読むとつぶやいた。
マユもうなずく。
「ちゃんと間違いを教えたほうがいいよ?その“ハルト”クンと“ナナ”ちゃんのためにも。」
「うん‥‥」
そう言ってメールを打った。
───でも、
私は教えなかった。
私が“ハルト”くんの言う“ナナ”ちゃんじゃないってコト。
だって‥‥
この人なら私を救ってくれる気がしたから───。
私をこの暗闇から救い出してくれるヒーローみたいな気がしたから…。
だから私は“ナナ”ちゃんのふりをしたんだ‥‥。
【ううん。こちらこそゴメンね ナナ】
こうして私たちは始まった───。

