「‥‥」


ふたりとも一瞬で顔を見合わせ笑った。


「まさか、ね。」


そう言いつつメールを開く。




【“なんでだめなの?”ってあの日と同じ質問するんだね。シュンはそれを望んでないだろ?ナナちゃんは生きなきゃ】



「‥‥はい?」



思わず声が出た。


「誰?昨日のメールの人?」

無言でケータイを差し出すとマユが画面を覗き込む。


「何コレ‥‥?シュンなんて知り合いいたっけ?」


マユは私の頭の中と同じ疑問をぶつけてくる。


でも私の中では疑問の追加がもう一つある。


私はシュンなんて知らないし、このメールの送信者と会ったことなんてないってコト。


「‥‥私、シュンなんて知らないし、このメールの相手も知らないと思う‥‥」


そう言った私にマユは


「はっ?でも“ナナちゃん”って‥‥」


…そうなんだ。


何で私の名前知ってるんだろう‥‥?


私は何も言わずにメールを打った。




【あなたはダレ?】