私が男のひとを信じられないのは‥


なぜだろう?



一言では言えなくて、
自分でもうまく理解できない。


───私には。

私には、

お父さんはいない。


私のお母さんは私が3つの時に離婚した。


7才の時に出来た新しいオトウサン───。

それが今いるオトウサン。

チカの父親‥。


初めの頃は私もオトウサンが大好きで‥

遊んだり、

笑ったり、

ふざけたり‥。


オトウサンも私を可愛がってくれた‥と思う。



それが、



崩れた。




チカが生まれてから‥。


私はひとりぼっちな気がしてた。

可愛い可愛い小さなチカ。


小さな小さな赤ちゃん。


私だって可愛いかった。


私の妹。

初めての姉妹。



でもまだ8つの私は、お母さんを独り占め出来ない初めてのジレンマに堪えられない。

わかっているのに我が儘を言う。

だだをこねる。


8才の私の淋しいよ、のサイン‥。