桜の華が舞うこの街で

気づいてやれなくてごめん………

もう訳なさでうつむいていると温かい手が

伸びてきた。

「起きた?桜羅」

桜羅はコクンと頷くと沖田の頬に手をそえる

大丈夫だから。というように。

それが愛しくてたまらなくて……。

「元気になったら行こうね……甘味屋」

桜羅はコクンと頷くと

また目を閉じ眠りについた