手を引かれるなんていつぶりだろ……

そんなことを考えていると目の前が急に暗

くなり温かい体温が伝わってきた

そう、抱き締められたのだ

「僕、本当に桜羅ちゃんが目覚めてくれてよかったと思ってる…
桜羅ちゃんが目覚めてくれなかったらって考えると夜も眠れなくて…」

「心配かけてすみませんでした…」

耳元で囁かれて内心、ドキドキしながら

答える。