「うそ…だろ……傷が」

私は微笑む

「気味悪い…よね。この力で私は酷い目にあ

ったこともあった…でも今は役に立てる力な

ら……それでかまわっ…な………い」

バタッと倒れた平助は慌てて抱き起こす

怪我してないはずの桜羅の体にあったのは

自分が怪我してるはずの肩の傷

どういうことだと疑問に思いながらも

対処する方が先と思った平助は急いで

屯所まで抱えて負担をかけないように走っ