そうだ、あの力を使えばいいじゃない

心の中の私が囁く

でもあの力を使えば…なんて迷ってる暇じゃ

ない。

だから私は行動した

「平助くん……守ってくれたお礼だよ」

「え?」

という平助くんをよそに

平助くんの傷口に手を当て

反対側の手を自分の平助くんの怪我した

所に当てる。そうすると淡い光と共に

平助くんの傷はなかったように完全に

塞がった