ズボラ女が恋する瞬間

あたし達、いつまで一緒に居る予定なのだろう?

どうするか悩んでいると、大翔と目が合う。

意地悪そうな笑みを零し、こちらにやって来ると後ろから抱き締められる。


『あかり?』

「あぁ、ごめん」

『何、忙しいの?』

「忙しいわけ・・・」

「忙しいよ。俺ら」


あたしの言葉を遮り、大翔がそんなことを口にする。


『・・・え、誰?男?』


電話越しに大翔の声を聞き、美緒は慌て出す。

また、余計なことを・・・


「俺」


あたしから携帯を奪い、大翔は美緒を勝手に会話を始める。


「さぁ?」

「俺ん家」

「来たいなら、来れば。その代わり、酒買って来いよ。じゃあな」


電話が終わったのか、大翔はあたしに電話を返す。