ズボラ女が恋する瞬間

「寝る子は育つとか言うが、お前はその言葉に反した人間だよな」

「は?」


何処を見て、言っているわけ?


「悪かったわね。小さくて!」

「クス。気にするな。俺は大小どちらでもイケる」


今、笑ってよね?

それに、大小って何よ!!

ホント、失礼な男。

あたしは嫌悪感露わに、大翔を睨み付ける。


「そう、カリカリするな」


誰のせいだと思ってるのよ!!


「お前、飯は?」

「いりません!!」


別にお腹なんて・・・

言葉とは裏腹に、グ~ッとお腹が鳴った。

そんなあたしのことを見て、大翔はまた笑う。

そして立ち上がり、冷蔵庫から皿を取り出し、何やら電子レンジで温め始めた。