ズボラ女が恋する瞬間

「良いモノを作りたいけど、もう仕事が嫌いになりそうです」

「なんで、もっと早く言わねぇんだよ」


言ったところ、何かが変わった?


「お前はいつもギリギリまで、頑張り過ぎる」


そう言い、優しく頭を撫でられる。


「もっと頼れよ。案外、営業部で権力あるんだぜ?俺」

「どういう意味ですか」

「まぁ、見てろって」


歩き出す三浦の後を置いて行かれないように、あたしも付いて行く。

営業部に着くと、部長と田村さんの姿があった。


「これ以上は無理です」


そう言い切る、田村さんのことを営業部の部長は嘲笑う。


「こちらの足を引っ張られるのは、困りますよ」

「すいません」


自分のせいなのに、部長に謝らせる営業部の部長に腹が立つ。