ズボラ女が恋する瞬間

田村さんに指示された通り、あたしは自分の仕事を片付ける。

お昼も食べずに、ただ仕事に没頭する。

やっと自分の仕事を片付け終わった頃には、20時を過ぎていた。

普段なら、帰れるところだが・・・

今日は、そうもいかない。

サッサッと自分の仕事を片付け終わった田村さんは、同僚のフォローに当たっている。


「田村さん、大丈夫ですか?」

「向き不向きのデザインがあるのは知ってたけど、これはあたしの系統じゃない」

「その商品なら、デザインしたことがあるので変わります」


田村さんから仕事を引き継ぐ。


「助かるわ。これはやったことあるから、あたしがやる」

「お願いします」


全く終わりの見えない仕事量に、逃げ出しくなる。