ズボラ女が恋する瞬間

一緒に居たい気持ちは、あたしの中にもある。

でも意識してから、どんな風に過ごしていいのかわからない。


「で、どうする」

「居て欲しいんでしょ?三浦さんが」


可愛げのない言葉に、三浦は鼻で笑う。


「かもな。お前との時間、結構好きだよ」


好きと言う言葉に、変に意識してしまう。


「なら、一緒に居てあげても良いですよ」

「なんで、そんなに偉そうなんだよ。まぁ、恋愛なんて惚れた方が負けなんだろうな。所詮」


恋愛に勝ち負けんてないのかもしれないが、でも一概に間違えでもない。

好き同士だろうが、その熱が互いに均等にはならない。

僅差だとしても、必ず差は生じる。

その差が開いた時、相手にばかり何かを求めるようになる。