ズボラ女が恋する瞬間

もしあたしがここに寝たら、三浦は何処に寝るの?

ここ?

それとも先程の部屋にあった、ソファ?

色んなことを考えていると、余計にまた寝れなくなり、朝を迎えた。

三浦はあの後、1度もこの部屋に来ることはなかった。

別に期待していたわけではないが、複雑だ。

ベットから起き上がり、部屋を出る。

案の定、三浦は隣の部屋のソファで寝ていた。

近くにあったタオルケットをかけ、あたしは三浦の部屋を後にする。

時間は、朝の5時過ぎ。

人通りも疎らで、寝ていないのにヤケに頭が冴える。

自分の部屋に戻り、熱めのシャワーを浴び、早いが会社へと向かった。

早い時間なこともあり、電車も混んでいなかった。