ズボラ女が恋する瞬間

特に何かを話すわけでもなく、ただ2人で缶ビールを開けていく。

顔色一つ変えず、缶ビールを飲み干す三浦。

そんな三浦に、意味もなく競ってしまう。

・・・ダメだ。

空きっ腹にビールは、普段よりアルコールの回りが早い。


「そろそろ、辞めとけば?」

「大丈夫です。これくらい」


あたしの態度に呆れたように立ち上がると、水の入ったグラスを手渡される。


「大丈夫だって言ってるじゃないですか!」

「大丈夫なうちに辞めとけ。明日も仕事だろ」


ポンポンッと優しく頭を撫でられ、歯向かう気も失せていく。

優しいのか、冷たいのか、三浦がよくわからない。


「いつもそうやって、女の人を誑かしてるんですね。きっと」


期待させて、突き放して、そんな三浦に女の子たちは騙される。