ズボラ女が恋する瞬間

「恋に現を抜かす奴は、無理だ」


何その、一方的な意見。


「一切、俺は仕事に手を抜かない。相手がお前でも」

「別に、抜けなんて言ってません」

「なら良い」


そう言うと、人の手を引き歩き出す。


「どこに行くんですか?」

「俺ん家」


・・・は?なんで?

全く意味がわからないんだけど!!

そうこうしているうちに、三浦の部屋に居て・・・

案外近いところに住んでいたことに、内心驚く。

人の存在を無視するかのように、スーツを脱ぎ、ラフな服装に着替える。

人のことを勝手に連れて来て、自分勝手な男だと再確認する。


「適当に座れば?」


呆れているあたしに、三浦は言う。