ズボラ女が恋する瞬間

「この仕事、あたしのじゃないですよね?」

「あぁ?あ~、そうだな」

「なのに、なんであたしに押し付けるんですか?」

「1番、暇そうだから」


暇?

え?聞き間違いじゃないよね?


「どういう意味ですか?」

「前は、オシャレする時間も気力もない。って言ってたのに、急にオシャレなんかして、暇なのかと思って」


は?何それ。


「三浦さんが、そこまで最低な人だと思いませんでした」


食べかけのサンドイッチを袋に戻し、サッサッと終わらせるために仕事を再開した。

そして約1時間で仕事を終わらせ、データをメールで送る。


「送って置きました。それと今後一切、人の仕事はしません。なので、あたしに押し付けないでください。それが嫌でしたら、担当を変えてください」


一方的に言い捨て、席を立つ。