『泉。至急頼みたい仕事がある。メールで送っておいたから、頼んだ』


そんな一方的な電話を寄越し、人の返事を聞かずに相手は電話を切りやがった。

嫌な予感がぷんぷんしたが、仕方なくメールを確認した。

そこには、明日の10時までのデザイン修正の仕事があった。

自分のデザインしたものならまだしも、他人がデザインしたものの修正って・・・

これ、あたしの仕事じゃないよね?

そんな文句を零しながら、急に飛び込んで来た仕事を今の今までやっていた。

後、どれくらい掛かるんだろう。

最低でも、後1時間はかかる。

そんなことを思ったら、一気に疲れに襲われる。

お腹空いた~。

少し休憩しようと思い、デスクに項垂れていると、見たことのある紙袋が視界に入る。