満更でもなさそうな三浦の姿に、モヤモヤとした気持ちが膨らむ。

三浦の女癖は、有名な話だ。

三浦に助けられたりして、そんな一面をすっかり忘れていた。

あの告白も、本気なわけじゃない。

そう三浦の気持ちを決めつけ、勝手に傷つく自分にイライラする。

あたしは、別に三浦が好きなわけじゃない。

ただ、意外と良い奴なのかなぁ。と思ってただけで・・・


「あのバカ!あの子が勝手腕回してるだけだから、別に気にすることないからね!」

「何いきなり、三浦さんのこと庇ってんの」

「べ、別に庇ってるわけじゃ・・・」


いや、確実に庇ってるでしょ。


「三浦さんの女癖は有名な話で、ちゃんとあたしの耳にも届いてる。まぁ、あたしには関係ない話だけどね」