遅咲きの恋

「そんなの当たり前だろう?
俺は10年以上、お前に恋してるんだ。
そう簡単に……変わる訳ないだろう」


言葉と同時にコツンとオデコがぶつけられた。

私と稜也。

2人の顔が間近にあって。

どちらからともなく唇を重ねた。


「稜也……ありがとうっ……」


稜也の首に腕を回して、今度は自分から貴方にキスをした。

優しく重なる唇。

それは、次第に甘く激しくなっていく。


「ふっ……んっ……」


自分の声とは思えないモノが部屋へと響き渡っていく。

彼は愛おしそうに私を見つめながら。
何度もキスをくれる。


「ちょっと待って……お鍋……沸騰して……」


後ろからプシューと音を立てる鍋。
水が吹きこぼれそうになっていた。

火を止めようと彼から離れようとするけれど。
抱き留められてキスを繰り返される。