遅咲きの恋

【こっちは何とかするから気にするなよ】

【稜也と幸せにな!】


【こっちは何とかするから気にするなよ】

【亜樹を幸せにしろよ!】


私と稜也はお互いのスマホを見せ合いながら力なく笑った。

亮祐は気が付いていたんだ。

稜也の気持ちに。
私たちがこうなる事に。

何も言えなくて。
震える手でスマホを抱きしめた。

亮祐は、私と稜也の親友だ。
向こうもそう思ってくれているだろう。

でも、亮祐にとって、優輝も大切な親友で。
私たちよりも優輝と同じ時間を過ごしてきた。

それなのに……。

優輝を裏切った私を、そんな私を想ってくれていた稜也を。
怒らずに、応援してくれるなんて……。

亮祐の優しさが胸に広がっていく。

喉の奥が、目頭が。
熱くて、痛くて。

耐えきれなくて涙が零れ落ちていく。