いつもの場所で〜Short〜


黒髪で、切れ目、スッとした鼻に、吸い込まれそうな黒い瞳。
背は私よりも随分高い。
黒いスーツを着ていた。


『泣いてんの?』


上からじっと見つめられて、涙が一瞬止まったけど、また溢れてきた。

だけどその瞬間、めまいがして体を支えられなくり、貴方の胸に倒れかかった。
払いのけられると思い、すぐに謝る。


自ら体を起こそうとした時、

“ギュッ”

と抱きしめられた。


『そんなに泣かれちゃ、このまま帰れないし…………。何があったか分かんないけど………話なら聞くけど…?』

貴方は柔らかい香りがした。
人の温もりが嬉しすぎて、その香りが優しすぎて…………
更に涙が溢れ出した。

子供の様に声を出して泣いてた。

そして私はゆっくりと話し始めた…