【短】ラブの境界線




ヒロのことは、わかってるつもり。




「…あたしは不安だなぁ。
ひろは、相手のことわかってるかもしれないけど、
相手はひろのことわかってるのかな?」



「わかってるでしょ。幼なじみだし」




昔から一緒だし。




「ふーん…そっか。
年頃の男子の考えてることなんて…」



「ごちそうさまでした」



「話を遮るな」




もう。玲奈の小言は飽きた。



私から恋ばなでも聞きたいのか。なにも話すことなんてない。



いつもと変わらないんだから。