【短】ラブの境界線




「ひ…ろ?」



「本気で言ってんの?」



「……え…」




本気は本気。嘘じゃない。



でも



ヒロの目が…いつもやる気なさげなヒロの目が



ギラギラして、まるで野獣のようで



……怖い。




「ひ、ヒロどうし…」



「……祐香はなにもわかってない」



「え…?」



「他に目を向けるべきなのは、祐香のほうだろ?」




……え?



どうして、そんなこと言うの…?




「ヒロ…」



「付き合ってもこんな関係続けてるのは、
祐香が、こっちのほうが良いからだろ?
今の今まで、こんな…男女の会話なんてしてこなかった。
お前はいつだって…学校で楽しかった話をする。
でも、お前から俺がどうだったのかは聞かない。

……なぁ、お前は俺を必要としてんの…?」




ヒロの目が、寂しげに伏せられる。



待って、私。



いつも、学校の話ばかりだっけ?



本当は



何を話せば良いか、いつもわかんなくて



だからとりあえず、学校の話してた。



それ以外のこと…



私は……話してなかったのだろうか。



ヒロに興味を持ってなかったのは……私?