「俺はひまのお父さんがいなくなって、その後おじいちゃんまで亡くなった時に、もし、ひまが路頭に迷うような事があれば絶対守ってやるって心に決めたんだ。
今のひまはまともじゃないよ。
あいつに騙されてるとしか思えない」
「なんでそんなこと言うの?」
ひまわりの声は波の音に消されるくらいに小さかった。
「ひま、もうあいつとは別れた方がいい。
なんか、聞いた話では着るものもおじいちゃんのを借りてるらしいじゃないか。
何なんだ?
あいつは?」
ひまわりは、浮き輪越しに見える小さな波から目を離さずにため息をついた。



