海人は、ひまわりを抱き寄せてひまわりにキスをしたいと思った。
でも、まだ、自分に自信がない海人は、ただ優しく抱きしめることしかできない。
海人はこの時代に留まりたいと思う自分を許し、そして家族への思いを胸にしまって、更に強くひまわりを抱きしめた。
「ひまわりさん、明日は、良平さん達と海へ遊びに行っていいよ。
僕は、ひまわりさんの日常を、壊したくないんだ。
僕は、その間、庭の仕事を終わらせる。
だって、早く片づけて働かなきゃならないからね」
そして、ひまわりの耳元で「分かった?」とささやくと、ひまわりは海人の胸の中で小さくうなづいた。



