「じゃ、私も行かない。
3人で行ってきて」
「ひま、毎年、俺たちと海に行くの楽しみにしてるじゃん。
せっかく、久しぶりに会ったんだから一緒に行こうよ。
明日、9時に迎えにくるからさ」
そう言うと、良平はさくらと浩太を見た。
「そろそろ、行くぞ」
良平は大阪のお土産をテーブルに置き、三人で帰って行った。
そして、ひまわりは海人を見て苦笑いをした。
「海人さん、ごめんね。
なんか嫌な気分になっちゃったね・・・」
海人は、さっきからずっと庭の向こうを見ている。
海人の事を見下したように話していた良平も浩太も、海人とさほど年齢は変わらない。
ひまわりは、何て言葉をかけていいのか分からなかった。



