「はじめまして。
山田と言います。
今回は青木先輩の家に遊びにきました。
よろしくお願いします」
浩太は丁寧にひまわりと海人に挨拶をした。
「先輩から聞いてたんだけど想像してた以上にひまわりさんが綺麗なので、ちょっとドキドキしてます」
浩太がそう言うと、ひまわりは照れて俯いた。
「さくらは~?」
さくらは少しむくれたふりをして聞いた。
「さくらさんも、めっちゃ可愛いです」
浩太は人懐っこい笑顔でそう言った。
良平は、さくらと顔がよく似ていた。
背が高く細見ですらっとしている。
海人は居心地の悪さを感じながら黙っていると、ひまわりが隣に座ってきた。
まるで子供を守る母親のように。



