「ううん・・・
実は、本当は、私もずっと変だと思ってた・・・
だってあの日、誰も居なかったはずのベンチに大きな轟音と稲光がして、そしたらそこにあなたがいたんだもの。
一瞬の出来事であまりの驚きに声も出なかった。
あの日、あの屋根付きのベンチは嵐のような天気のせいで薄暗かったから、本当は私が気がつかなかっただけで最初から海人さんは座ってたって・・・
そう、座ってたって思い込むようにしたの」
ひまわりの声は震えていた。
「ひまわりさん、違うんだ。
僕は過去からやって来た人間なんだ。
どうやったら戻れるのかもこのままここに居れるのかも何も分からない。
ひまわりさんを巻き込んでしまって本当に申し訳ないと思ってる・・・」
海人はひまわりの目を見るのが怖かった。
こんな僕のことを怖がるに違いないと思ったから・・・



