あの夏に僕がここへ来た理由




「本当なの?・・・・信じられない」


ひまわりの頭の中には、あの日の光景が走馬灯のように甦っていた。


「僕も信じられなかったよ。

混乱して気がおかしくなりそうだった。
何が何だか分からなくて夢を見てるのかと思ったくらい・・・

でもあの時、僕の近くにひまわりさんがいてくれた。

ひまわりさんだけが、僕にとってのただ一つの現実で救いだったんだ」


海人はひまわりの目を見つめて言った。


「戦争で生きるか死ぬかの生活をしていた僕に、天使が舞い降りたと思ったくらいだった・・・」


海人は今でもそう思っている。


「僕のことを頭がおかしくなったって思ったろ・・・」



すると、ひまわりは大きく深呼吸をしてからこう言った。