「ありがとう・・・」
そう言うと、海人はそれを一気に飲み干した。
こんな時にも海人を気遣ってくれるひまわりの優しさに背中を押され、海人はもう一度話すことを始めた。
「ひまわりさん、
僕と初めて会った時のことを覚えてる?」
海人がそう聞くと、ひまわりは小さく頷いた。
「僕は、その、きっと驚くと思うけど・・・
僕はひまわりさんに会う前は、全く違う時代で生きていたんだ」
「違う時代?」
ひまわりはやはり混乱している。
「そう違う時代・・・
僕はここに来る少し前まで、1944年の激動の時代を過ごしていた。
硫黄島という場所で敵と戦っていたんだ。
日本軍は窮地に追い込まれてたけど、僕は国家や仲間を信じて必死に戦ってた。
その時、真っ赤な光が僕を包んで、僕はどこかに飛ばされた感じがしたんだ。
一瞬、頭が真っ白になって、そして目を開けたらひまわりさんが僕を覗き込んでた」



