でも、今のひまわりにはそんなことはどうでもよかった。
海人が無事に自分のもとへ帰ってきてくれることだけを祈りながら、家路についた。
外は雨が上がり涼しい夜風が吹いていた。
ひまわりはクーラーを消して窓を開け、そして縁側に座り海人が帰ってくるのをずっと待っていた。
すると、誰かがこちらへ歩いてくる足音が聞こえる。
ひまわりは待ちきれずに外へ飛び出した。
「海人さん、おかえりなさい」
海人はハッとした顔をした後、ばつが悪そうに下を向いた。
「ひまわりさん、ごめんなさい。
突然出て行って。
そしてこんなに濡れて帰ってきてしまって・・・」
突然いなくなった海人をひまわりは心配そうな、そして帰って来てくれた事にホッとしたような顔をして迎え入れてくれた。
もう、きっと僕は家族の元へは戻れない・・・
もう、僕にはひまわりしかいないのかもしれない・・・



